母の遺品整理はとても大変でした。
実は10年たった今でも、
引き受けた母の遺品たちをどうしていいかわからないままです。
着る機会のない着物。
価値がよくわからないアクセサリー。
普段使いにしにくい陶芸品。
中には、どこかへ旅行したときの記念品らしい、母の写真入り飾り皿も。
これらを捨てるに捨てられず、引き出しや納戸の中にしまい込んでいるのが現状です。
もしわたしがいなくなったなら、わたしの遺品だけでなく、
母の遺品整理までしなくてはいけなくなる家族は、やはり大変な目に遭うでしょう。
だったら今、自分の代でこれらを生前整理しておくべきなのです。
と、考える端からうんざりするのですが……。
生前整理は断捨離とはちょっと違います。
自分の持ち物を整理し、大切なモノを家族に託すために整理をすることです。
だけど、整理整頓の要は、やはりモノを少なくすること。
結局、断捨離から始めるのですけどねーww
わたしはかつて転勤族でした。
だから引っ越しの度に強制断捨離をしてきました。
今は自宅があるので、うっかりするとすぐにものが溢れてきます。
長く住めば住むほど、モノは増えていきます。
あきらかな不用品は、案外すっぱりと断捨離できます。
困るのは「高価だったけど使っていないもの」
このさい「もったいない精神」を断捨離したい!
「いつか役立つかもしれない」
「いつか誰かが使ってくれるかもしれない」
の「いつか」はやっては来ないのだと、納得するのがまた難しい。
このもったいない精神をなだめすかせるために、
わたしは今、捨てるには惜しい服やCDを、
フリマアプリやオークションなどに出品しています。
これが意外と売れる。
オークションではたまに、思った以上の値段で取引されることも!
なかなか楽しいので、これもオススメ。
困るのは、資産価値がわからない貴金属や工芸品など。
これらは、元々の値段がわからないので、売りさばくのも気が引けます。
もし、誰かに差し上げたいなどの希望があれば、
エンディングノートに書いておくといいと思います。
「この着物は、長女が欲しがっていたから」とか、
「この指輪はいくらで買ったもので、できれば長男のお嫁さんへ」とか、
具体的に書いておくと、遺された家族は助かるんじゃないかな。
お友達や、同じ趣味の仲間にあげたい時は、連絡先も忘れずに。
年齢が上がるとともに、身の回りのものは増えていく傾向があります。
それは単純に、片づけたり整理したりする体力が衰えていくから。
やがてくる、自分の死。
その後に残るものは、いらないものばかり。
なーんてことにならないようにしたいですねー。
0コメント